「感情は行動によって生み出される」
As ifの法則
「人は楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのだ。怖いから逃げるのではなく、逃げるから怖くなるのだ。」ウィリアム・ジェームズ(アメリカ哲学者、心理学者)
それを科学的に実証しようとリチャード・ワイズマン(イギリスの心理学者)は26,000人を対象に幸福度を計る実験をしました。
いくつかのグループに分け
「自分が幸せだと考える」グループ
「感謝の気持ちを持つようにする」グループ
「幸せな記憶をよみがえらせる」グループ「毎日数秒ずつ笑う」グループ
などに分けました。
それぞれ1週間実験を続け、実験対象者の幸福度について判定したところ「毎日数秒ずつ笑う」グループが最も幸福度を高かったのです。
そしてリチャード・ワイズマンは「感情は行動で生みだされる」とし、これを【As ifの法則】と名付けました。
実際には体でどんな変化が起きているのか
まず、笑う事によってエンドルフィンやセロトニンといった神経伝達物質が分泌されます。
エンドルフィンは脳内麻薬とも言われ、その鎮静作用はモルヒネの6倍!ランナーズハイの時のような効果があります。
そしてセロトニンは精神安定剤に似た構造をしていて、平常心や安心感を得られます。ウォーキングやランニングなど一定のリズムを刻む運動で分泌されます。
こういったポジティブホルモンの分泌により、ストレスホルモンとも言われるコルチゾールが抑制されるのです。
コルチゾールの性質は…
•長期的に分泌されると短期記憶を司る脳の海馬を委縮させる
•うつ病患者はコルチゾールの分泌量が多い
•内臓脂肪を増やす
だから、ストレス溜まって暴飲暴食すると内臓脂肪が溜まってお腹がポッコリなんて事になりやすいんです。
笑いヨガは、ランナーズハイになるまでランニングしなくても、手軽にそれらポジティブホルモンの分泌を促すことができる画期的な方法
しかも、面白いから笑うのも、面白くなくても笑うのも、同じ効果があるんです!
へー!そうなんだ!やってみたら本当に楽しくなったわ!と言う人にだけおススメします
なぜかと言うと、実証実験の正確性を再検証しようとしたら、同じ様な結果にならない場合もあるのです。
「笑うから楽しくなる」を知った上でこの検証をしようとすると、「自分は本当は楽しくないのに…」と、心理学的な知識を手に入れることにより脳が騙されないように働くのです。
なので、心のどこかでストッパーがかかってしまう方は、自分が心から楽しめることをして笑いましょう。
また、辛い時、悲しい時は無理に笑わず、その感情を認めることも大切です。
【笑いヨガ】はヨガなのか?
私が初めて笑いヨガの存在を知った時、失礼ながらこんなふうに思いました。
「ま〜た、何でもかんでもヨガってつければいいと思ってるのかね」って。
ヨガをする理由は一人一人、色々あるでしょうが、古典的なヨガのゴールは、自我を手放し真我と繋がることだそうです。
その為に、体を動かし、イメージでチャクラ(プラーナが集まる場所)や脈管(プラーナの通り道)などのプラーナに影響するポイントを刺激して、流れを整え、心を止めていこうとする訓練法が、今や美容健康法として広く知られるようになったハタヨガでした。
体を動かし(面白くなくても笑う)、もちろんチャクラも刺激されます。笑う行為は意外にも第二〜第五チャクラを使います。そしてイメージで楽しむ(面白いと思う)。そうすると、本当に楽しくなって、幸せな気持ちになる。
そういう意味では、笑いヨガはハタヨガの類になるのではないかと思うのです。
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